常滑市立の中学校様は、生徒一人ひとりと向き合う教育活動を大切にしながら、教職員の働き方改革や教育DXにも積極的に取り組まれています。これまでさらなる充実が期待されていたのが、修学旅行などの行事や部活動で「学校の外」に出ている際の連絡体制でした。令和7年度から市内の小中学校へ導入された050電話アプリ「SUBLINE(サブライン)」が、現場の運用をどう進化させたのか。実際に活用されている担当教諭様にお話を伺いました。
Q. サブラインを導入される前、連絡体制をどのように整えていましたか?
宿泊行事や週末の部活動など、学校を離れて活動する際、いかにして保護者の方や関係先とのリアルタイムな連絡ルートを確保し続けるかが重要なテーマでした。 最近は学校の固定電話も勤務時間外は自動応答になるなど、適切な運用が進んでいます。一方で、校外活動では常に状況が動くため、手元の連絡手段が欠かせません。学校の電話を外に持ち出すことはできないため、これまでは校外活動用の連絡先を各所で工夫して設定し、現場の連携を維持してきました。
Q. その際の運用で、より改善したいと考えていた点はありましたか?
校外活動時の公的な連絡窓口を設けたいと考えていました。行事の案内を出す際にも、学校としての専用番号を周知できれば、保護者はどの番号に連絡をすればいいか一目瞭然ですし、教職員としては情報の集約や管理がスムーズになります。
Q. 市内一括での導入となった経緯を教えてください。
教育委員会では、以前から各学校に専用の端末を配備する検討もなされていたようです。ただ、今のスマートフォンにアプリを入れるだけで使えるIP電話が、最も今の時代に即した選択肢だという判断になったと受け止めています。
Q. サブラインのどのような点が現場に合っていると感じましたか?
新しく端末を増やすことなく、普段使いのスマホにアプリをインストールするだけで、すぐに「学校の窓口」を開設できる手軽さです。
Q. 実際、どのように活用されましたか?
修学旅行で、引率する教職員約7名が1つの050番号を共有して使いました。 具体的には、1つの番号に対して引率メンバー全員のスマホが同時に鳴る「一斉着信」の仕組みを活用しています。この「番号を共有する」という仕組みが、移動の多い現場では本当に役立ちました。
修学旅行中は複数の班に分かれて活動することが多いのですが、この仕組みがあれば、特定の誰か一人が引率中やアトラクション内にいて手が離せなくても、本部にいる管理職や別の場所にいる教員が即座にカバーできるため、応答が滞ることがありません。
また、宿泊行事において保護者様が現地に同行された際にも、この仕組みが活きました。教職員と保護者様との間で、生徒の体調確認や合流のタイミングを相談する連絡手段として活用しましたが、共通の窓口を通してタイムリーに状況を共有できるため、お互いに状況を把握しやすく、スムーズに連携を図ることができました。
結果として保護者様への迅速なレスポンスを可能にしていると感じています。
Q. 混雑した場所などでの通話状態はどうでしたか?
テーマパークなどの混雑した場所でも、通話は非常に安定していました。普通の電話と同じ感覚で使えて、誠実に対応したい場面で確実に繋がる。その「当たり前」の安心感が、現場を支えてくれました。
Q. 導入後、現場の教職員の動きに変化はありましたか?
行事の最中、目の前の生徒の指導や引率に集中したい場面は多々あります。 サブラインを導入したことで、現場で直接生徒を支える担当は目の前の指導に専念し、その間の受電は管理職が代わりに対応するといった「チーム体制」がより明確になりました。 状況に合わせて役割を分担し、組織として連絡ルートを常に確保しておく。この形ができたことで、保護者様からの連絡をもらすことなく、かつ、私たちはこれまで以上に、生徒一人ひとりの様子を見守ることに注力できています。
Q. 同じような環境にある学校や自治体へ、メッセージをお願いします。
今回の導入を通じて改めて感じたのは、「チーム体制」を整えることが、生徒の安全を守り、充実した教育活動を支えるための不可欠な要素であるということです。チームでカバーをしあう仕組みがあることで、生徒や保護者様への対応力を高めていくことが可能になりました。
現場の課題を一つずつ解決していく。こうした取り組みを積み重ねることで、生徒や保護者様、緊張感を持って日々向き合う学校に関わるすべての方が、より安心して過ごせる教育環境が形づくられていくことを願っています。
【広報担当者の視点】取材を終えて
今回の取材で最も印象的であったのは、担当教諭様が仰った「目の前の生徒対応に注力できる環境」という言葉でした。
本件において、チーム全員で支え合う仕組みを整えることは、単なる連絡のしやすさに留まりません。先生方が大切にされている生徒対応や保護者様へのより良い対応を実現するための大切なインフラ整備であると感じました。
生徒一人ひとりと真摯に向き合う教育活動を、デジタルという側面からご支援できることをうれしく思います。
インターパークはこれからも、教育現場の皆様が安心して連携できる環境づくりを応援してまいります。
(文:株式会社インターパーク 広報担当)
常滑市立の中学校 ご担当者様
ご協力ありがとうございました
