本記事では、MNP予約番号の概要から取得方法、手続き時の注意点、さらには2023年5月から始まった「MNPワンストップ」サービスについても詳しく解説します。
MNP予約番号とは?
MNP予約番号とは、携帯電話の電話番号を変えることなく、別の携帯電話会社へ乗り換えるために必要な予約番号です。MNPは「Mobile Number Portability(モバイルナンバーポータビリティ)」の略称で、現在契約しているキャリアから他のキャリアへ移る際に、この番号を提示することで、電話番号をそのまま引き継ぐことができます。MNP予約番号は10桁の数字で構成されており、現在契約しているキャリアで発行してもらう必要があります。この番号には有効期限があり、通常は発行から15日間の効力があります。MNP予約番号があれば、新しい携帯電話会社での契約手続き時にそれを提出することで、スムーズに乗り換え手続きが進められます。乗り換えを検討している方にとって、このMNP予約番号は極めて重要な役割を果たす番号なのです。
MNP予約番号を取得する3つの方法
MNP予約番号を取得する方法は、大きく3つに分けられます。
1つ目はオンラインでの取得で、各キャリアの公式ウェブサイトやマイページにアクセスして手続きする方法です。2つ目は電話による取得で、各キャリアのカスタマーセンターに電話をかけて、オペレーターに申し込みする方法です。3つ目は店頭での取得で、携帯電話ショップを訪問して、スタッフに直接申し込みする方法です。
このセクションではそれぞれの方法について解説します。
オンラインでMNP予約番号を取得する方法
オンラインでMNP予約番号を取得する方法は、最も簡単で迅速な手段です。まず、現在契約しているキャリアの公式ウェブサイトにアクセスし、マイページにログインします。ログインに必要な情報は、電話番号とパスワード、または暗証番号です。ログイン後、「MNP予約番号取得」や「乗り換え手続き」といったメニューを選択し、画面の指示に従って進めていきます。本人確認情報の入力や契約内容の確認を行った後、MNP予約番号が画面に表示されます。このとき、予約番号の有効期限も併せて確認しておくことが大切です。オンラインでの取得なら、24時間365日いつでも手続きが可能で、わざわざ店舗に足を運ぶ必要がありません。ただし、契約内容に不明な点がある場合は、チャットサポートやカスタマーセンターに問い合わせることもできます。
電話でMNP予約番号を取得する方法
電話でMNP予約番号を取得する方法は、オペレーターの丁寧なサポートを受けながら手続きできる利点があります。各キャリアのカスタマーセンターに電話をかけ、MNP予約番号の取得を希望することを伝えます。オペレーターが対応し、まず本人確認が行われます。電話番号、契約者名、生年月日などの情報を聞かれ、確認されます。本人確認が完了した後、現在の契約内容や乗り換え理由などについて簡単な確認が行われることもあります。すべての確認が終わると、MNP予約番号がオペレーターから口頭で伝えられます。このとき、予約番号と有効期限をメモに記しておくことが重要です。多くのキャリアでは、電話での申し込み後、SMS(ショートメッセージサービス)や郵送でも予約番号が送付されます。電話での取得なら、疑問点をその場で質問できるので、初めての乗り換えで不安な方におすすめです。
店頭でMNP予約番号を取得する方法
店頭でMNP予約番号を取得する方法は、対面でのサポートが受けられる最も安心できる選択肢です。現在契約しているキャリアの携帯電話ショップに訪問し、スタッフにMNP予約番号の取得を希望することを伝えます。スタッフが対応し、本人確認のため運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書の提示を求められます。身分確認後、契約内容や乗り換え予定先などについての簡単なヒアリングが行われることもあります。すべての確認が終わると、スタッフがシステムに入力し、MNP予約番号を発行します。この際、予約番号が記載された書類が交付されるため、後で確認することができます。店頭での取得なら、契約内容に関する質問や乗り換え時の疑問点など、複雑なことについても詳しく説明を受けられます。ただし、営業時間内の訪問が必要となるため、事前に営業時間を確認することをお勧めします。
MNP予約番号を取得するときの注意点
MNP予約番号を取得する際には、いくつかの重要な注意点があります。このセクションでは大きく2つの点について解説します。
MNP予約番号の発行のみでは元の携帯電話会社を解約したことにはならない
MNP予約番号を取得した時点では、元の携帯電話会社との契約はまだ解約されていません。これは多くの利用者が誤解しやすいポイントです。MNP予約番号はあくまで「乗り換えの準備番号」であり、取得しただけでは前のキャリアとの契約関係は継続したままの状態です。実際に契約が解約されるのは、新しいキャリアでの契約手続きが完了し、新しいキャリアが前のキャリアに対して乗り換え情報を通知した時点です。つまり、MNP予約番号を取得した後、新しいキャリアで契約せずにいると、前のキャリアとの契約は有効なままで、基本料金や月額料金が発生し続けることになります。このため、MNP予約番号を取得したら、できるだけ早く新しいキャリアでの契約手続きを進める必要があります。乗り換えの意思が決まったら、MNP予約番号取得から新しいキャリアでの契約完了までの期間をできるだけ短くすることが重要です。
MNP予約番号には有効期限がある
MNP予約番号には有効期限があり、この点は乗り換え手続きにおいて非常に重要です。一般的に、MNP予約番号の有効期限は発行から15日間とされています。この期間内に新しいキャリアでの契約手続きを完了させる必要があります。有効期限を過ぎてしまったMNP予約番号は使用できなくなり、再度取得し直す必要があります。有効期限が切れた場合、面倒な手続きを再度行わなければならないため、注意が必要です。新しいキャリアでの契約を検討している場合、MNP予約番号を取得してから手続きを進めるまでの期間を考慮する必要があります。特にオンラインでの契約手続きを予定している場合、手続きにかかる時間を想定した上でMNP予約番号を取得するタイミングを決めることが大切です。また、店頭での契約を予定している場合も、混雑時期を避けるなど、余裕を持った計画を立てることが重要です。有効期限を意識して、計画的に乗り換え手続きを進めましょう。
MNPによる新規契約時にかかる費用
MNPを利用して乗り換える際には、複数の費用が発生することを認識しておくことが重要です。このセクションでは大きく3つの点について解説します。
MNP転出手数料
MNP転出手数料とは、現在契約しているキャリアから他のキャリアへ乗り換える際に、転出元のキャリアに支払う手数料です。この手数料は、MNP予約番号を取得する時点で発生するわけではなく、新しいキャリアでの契約が完了し、実際に乗り換えが成立した時点で請求されます。MNP転出手数料の金額はキャリアによって異なりますが、一般的には2,000円から3,000円程度が相場です。ただし、2023年の電気通信事業法の改正により、多くのキャリアが転出手数料を廃止または引き下げる動きを見せています。現在では、大手キャリアの多くが転出手数料を無料としているケースが増えています。転出手数料の有無や金額については、各キャリアの公式サイトで確認することができます。乗り換えを検討している方は、契約しているキャリアの転出手数料の状況を事前に確認しておくことをお勧めします。これにより、乗り換え時の総費用をより正確に計算することができます。
契約解除料(違約金)
契約解除料(違約金)とは、携帯電話の契約期間中に契約を解除する際に支払う費用です。多くのキャリアでは、2年間の契約期間を設定しており、この期間内に解約すると違約金が発生します。契約解除料の金額はキャリアや契約内容によって異なりますが、一般的には9,500円から10,450円程度が相場です。ただし、2022年7月以降、電気通信事業法の改正により、各キャリアが契約解除料を大幅に引き下げる対応を取りました。現在では、多くのキャリアが契約解除料を1,000円以下に設定しているか、廃止している場合もあります。契約解除料が発生するかどうかは、現在の契約満了日がいつであるかによって決まります。契約満了日の前後の一定期間内に解約すれば、解除料が発生しないというキャリアも増えています。乗り換えを検討する際は、現在の契約状況を確認し、いつまで契約期間が残っているかを把握することが重要です。各キャリアのマイページで契約満了日を確認することができます。
契約事務手数料
契約事務手数料とは、新しいキャリアと契約する際に支払う手数料です。この手数料は、新規契約や乗り換え契約の際に、キャリア側が行う契約処理にかかる事務費用として請求されます。契約事務手数料の金額はキャリアによって異なりますが、一般的には3,000円から3,300円程度が相場となっています。店頭で契約する場合とオンラインで契約する場合で、手数料が異なるキャリアもあります。多くの場合、オンラインでの契約の方が手数料が安く設定されていることが多いため、費用を抑えたい場合はオンライン契約を検討することをお勧めします。また、新しいキャリアのキャンペーンやプロモーションにより、契約事務手数料が割引されたり、キャッシュバックで相殺されたりすることもあります。乗り換え先のキャリアを選ぶ際には、基本料金だけでなく、契約事務手数料も含めた総合的な費用を比較することが重要です。各キャリアの公式サイトで最新の手数料情報を確認してから契約することをお勧めします。
MNPワンストップが開始
MNPワンストップとは、2023年5月24日から開始された新しい乗り換えサービスです。このサービス以前は、MNPでの乗り換えには、転出元のキャリアからMNP予約番号を取得した後、転入先のキャリアでその番号を使用して契約手続きを行う、2つのステップが必要でした。しかし、MNPワンストップの開始により、乗り換え手続きが大幅に簡素化されました。このサービスでは、転入先のキャリアの店舗やオンラインサービスで申し込みするだけで、転出手続きと転入手続きが一度に完了します。利用者は個別にMNP予約番号を取得する必要がなくなり、手続きの手間が大幅に削減されました。ただし、MNPワンストップはすべてのキャリアが対応しているわけではなく、対応しているキャリア同士での乗り換えに限定されます。2023年5月時点では、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどの主要キャリアが対応しています。このサービスにより、より多くの利用者がスムーズに乗り換え手続きを行えるようになりました。
MNPでスマホの契約を見直そう
MNPを利用することで、現在の契約内容を見直し、より自分のライフスタイルに合った料金プランやサービスを選択する絶好の機会となります。多くの利用者は、契約当初のプランのまま使い続けていることが多く、実際の利用状況とプランが合致していないケースが少なくありません。乗り換えを機に、自分の通話量やデータ使用量を改めて確認し、最適なプランを選ぶことで、月額料金を大幅に削減できる可能性があります。また、キャリアによっては、乗り換え時の割引やキャンペーンを実施していることが多く、これらを活用することでさらに料金を抑えることができます。加えて、新しいキャリアでは、以前のキャリアにはなかった新しいサービスや機能を利用できることもあります。MNPを利用した乗り換えは、単に電話番号を保持したまま移動するだけでなく、スマートフォンの契約内容を根本的に見直す機会として捉えることが重要です。自分の利用パターンを分析し、最適なキャリアとプランを選択することで、より充実したスマートフォンライフを実現できるでしょう。
よくある質問
Q. MNP予約番号を取得するのに費用はかかりますか?
MNP予約番号の取得自体に費用はかかりません。ただし、乗り換えが成立した際には、転出元のキャリアに対してMNP転出手数料が発生する場合があります。以前は多くのキャリアが2,000円から3,000円程度の転出手数料を設定していましたが、2023年の電気通信事業法改正以降、多くの大手キャリアが転出手数料を廃止または無料化しています。また、新しいキャリアでの契約時には、契約事務手数料が3,000円から3,300円程度発生することが一般的です。さらに、契約期間中の乗り換えの場合は、契約解除料が発生することもあります。したがって、MNP予約番号の取得自体は無料ですが、乗り換え全体では複数の費用が発生する可能性があることを念頭に置いておくことが重要です。乗り換え前に、各キャリアの公式サイトで最新の手数料情報を確認することをお勧めします。
Q. MNP予約番号の有効期限が切れてしまいました。どうすればいいですか?
MNP予約番号の有効期限が切れてしまった場合は、改めてMNP予約番号を取得する必要があります。有効期限切れの予約番号は使用できないため、転出元のキャリアに再度申し込みする必要があります。MNP予約番号の再取得は、最初の取得と同じ方法で行うことができます。オンライン、電話、店頭など、自分の都合に合わせた方法で申し込みできます。再取得の際にも、再度の本人確認が行われるため、本人確認書類を準備しておくことが必要です。重要なのは、新しく取得したMNP予約番号の有効期限を確認することです。今回は、有効期限内に新しいキャリアでの契約手続きを完了させるよう、計画的に進めることが大切です。手続きに必要な時間を想定した上で、MNP予約番号を取得するタイミングを決めることをお勧めします。
Q. MNPワンストップはすべてのキャリアで利用できますか?
MNPワンストップはすべてのキャリアで利用できるわけではありません。2023年5月の開始時点では、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどの主要キャリアが対応しています。ただし、対応しているキャリア同士での乗り換えに限定されます。つまり、転出元と転入先の両方のキャリアがMNPワンストップに対応していることが利用の条件となります。例えば、ドコモからauへの乗り換えや、ソフトバンクから楽天モバイルへの乗り換えなど、対応キャリア間での乗り換えであればMNPワンストップを利用できます。しかし、対応していない格安SIMキャリアへの乗り換えの場合は、従来のMNP予約番号取得の方法で手続きする必要があります。乗り換え先のキャリアがMNPワンストップに対応しているかどうかについては、事前に各キャリアの公式サイトで確認することが重要です。
Q. MNP予約番号を取得した後、やっぱり乗り換えをやめたいのですが、どうすればいいですか?
MNP予約番号を取得した後、乗り換えをやめることは問題ありません。MNP予約番号を取得しただけでは、元のキャリアとの契約は解約されず、そのまま継続されるためです。新しいキャリアでの契約手続きを行わなければ、元のキャリアとの契約は有効なままで、通常通り利用を続けることができます。ただし、MNP予約番号には有効期限があるため、有効期限が切れれば自動的に無効になります。乗り換えをやめた場合、特別な手続きは必要ありません。元のキャリアのサービスをそのまま利用し続けるだけです。ただし、一度取得したMNP予約番号を放置しておくと、将来的に乗り換えを検討する際に混乱が生じる可能性があるため、乗り換えの意思が明確になるまで、MNP予約番号の取得は控えることをお勧めします。
Q. 契約解除料が発生しない時期に乗り換えするにはどうすればいいですか?
契約解除料が発生しない時期に乗り換えするには、まず現在の契約満了日を確認することが重要です。多くのキャリアでは2年間の契約期間を設定しており、契約満了日の前後の一定期間内(通常は1~2ヶ月程度)に乗り換えれば、契約解除料が発生しません。このウィンドウ期間を「無料乗り換え期間」と呼ぶこともあります。契約満了日はマイページにログインして確認することができます。契約満了日がまだ先の場合は、その時期までの乗り換えを待つことで、解除料を回避できます。ただし、待つ間に月額料金がかかり続けることを考慮する必要があります。場合によっては、現在支払う解除料よりも、待機期間の月額料金の方が高くなる可能性もあります。乗り換えの総費用を計算し、今乗り換えるべきか、待つべきかを検討することが重要です。

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監修者

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株式会社インターパーク/SUBLINEプロジェクトリーダー・マーケティング担当
中途で株式会社インターパークに入社。
仕事で使う050電話アプリSUBLINE-サブライン-のカスタマーサポート担当としてアサイン。
カスタマーサポートを経て、現在は事業計画の立案からマーケティング担当として事業の推進・実行までを担当。
過去、学生時代には2年間の海外留学を経験。
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