本記事では、オフィス電話移転の手順から工事フロー、費用相場、電話番号を変えずに移転する方法まで徹底解説。主装置設置の注意点やクラウドPBX活用法も紹介。
移転準備をスムーズに進めたい企業必見!
オフィス電話移転の全体像と準備スケジュール
オフィス電話の移転は、単なる引っ越し作業ではなく、業務を止めないための緻密な計画が必要です。特に電話は顧客や取引先との重要な連絡手段であり、移転作業中の不通時間を最小限にすることが求められます。
ここでは、移転に向けた全体像と、事前に押さえておくべき準備スケジュールについて解説します。
電話が使えない期間を減らすための移転計画
オフィスの電話移転では、回線切り替えや機器設置に伴い、一時的に通話ができない時間が発生することがあります。この時間を極力短くするためには、以下のような工夫が必要となります。
- 工事日程を土日や営業時間外に設定する
- 移転先の配線工事を事前に完了させておく
- 仮設電話や転送設定を活用し、顧客からの着信を逃さない
また、移転の全体スケジュールは少なくとも1〜2か月前に確定させ、関係部署や業者との調整を早めにしておきましょう。
移転1〜2か月前に行うべき準備リスト
円滑な移転のためには、以下のような事前準備が必要です。
- 現在契約している通信事業者への移転連絡
- 現在使用している回線種別(アナログ・ISDN・IP)と台数の確認
- 移転先のレイアウト図面を用意し、電話機の設置位置を決定
- 移転先の回線引き込み口や配管の有無を確認
- 仮番号や転送設定の手配(必要な場合)
これらを早い段階で進めることで、工事の遅れや予期せぬトラブルを防げます。
通信事業者への連絡と申込みの流れ
電話回線の移転には、通信事業者への事前申込みが必須です。特にNTTなどの固定回線を利用している場合、工事枠が埋まっていると希望日に移転できないケースもあるため、1〜2か月前には連絡しておきましょう。申込み時には以下を準備しておくとスムーズです。
- 契約者名義と契約番号
- 現在と移転先の住所
- 使用中の電話番号と回線数
- 希望する移転工事日
申込み後は、通信事業者が回線切り替えや機器移設のスケジュールを提示するため、社内の関係部署と日程を調整しておきましょう。
回線・機器の事前確認と最適な選択肢
オフィス電話の移転では、現在利用している回線や機器の種類を正確に把握することが重要です。これを怠ると、移転先で使えない機器や不要なコストが発生する可能性があります。
ここでは、回線種別や機器の確認方法、買い替えが必要な場合の判断基準について解説します。
回線種別の確認(アナログ・ISDN・IP電話)
現在の回線種別を把握することは、移転計画の出発点となります。
- アナログ回線:小規模事業所やFAX利用に多い。移転先でも基本的に利用可能ですが、本数によっては新たな配線工事が必要。
- ISDN回線:複数番号を1本で扱えるが、サービス終了予定が近づいているため、IP電話への切り替えを検討すべき。
- IP電話(光回線利用):050番号や光電話など。インターネット回線とセットで利用でき、柔軟な移転が可能。
移転先のインフラ環境によって、回線の変更や増設が必要になる場合もあるため、早めの確認が不可欠です。
現在の電話機・主装置(PBX)の台数と仕様チェック
電話機や主装置の仕様を確認することで、移転後の不具合や追加コストを防げます。
- 主装置(PBX)のメーカー・型番・製造年
- 接続されている電話機の台数・機種
- 内線・外線の利用状況
また、PBXの寿命は一般的に7〜10年とされており、古い機器は移転を機に買い替えを検討することが望ましいでしょう。
買い替えが必要なケースとその判断基準
以下の条件に当てはまる場合は、移転時に機器の買い替えを検討する価値があります。
- メーカーの保守サポートが終了している
- 移転先の回線種別に非対応
- 内線増設や機能追加の予定がある
- 通話品質や機能面で不満がある
買い替えの際は、最新のIP電話やクラウドPBXを導入することで、今後の移転や拠点追加にも柔軟に対応できます。
業者選びで失敗しないためのポイント
オフィス電話移転の成功は、信頼できる業者選びにかかっています。料金だけで判断すると、工事の質やアフターサポートが不十分な場合があり、結果的にトラブルや追加費用が発生することもあります。
ここでは、業者を選ぶ際の具体的なチェックポイントを解説します。
実績・技術力・見積もりの透明性をチェック
まず重視すべきは、過去の施工実績と技術力です。オフィス電話の移転は配線・回線設定・機器調整など専門知識が必要なため、経験豊富な業者を選びましょう。
また、見積もりは工事費用、機器費用、諸経費など内訳が明確であることが重要です。「工事一式」などざっくりした記載ではなく、項目ごとに金額が提示されている業者を選ぶと安心です。
移転全体をサポートできる一括対応業者のメリット
電話移設だけでなく、LAN配線やネット回線移転、オフィスレイアウト変更なども同時に対応できる業者を選ぶと、スケジュール調整や連絡窓口が一本化でき、工事の進行がスムーズになります。
特に、移転先のインターネット開通と電話回線工事を同日に行える業者は、業務停止時間の短縮に大きく貢献します。
アフターサポートの重要性
移転後は、配線トラブルや設定変更、機器の不具合などが発生する可能性があります。こうした場合にすぐ対応できるアフターサポート体制が整っている業者を選びましょう。
- 保守契約の有無
- 対応時間(平日だけか、休日・夜間対応も可能か)
- リモートサポートや定期点検の提供有無
これらを事前に確認しておくことで、移転後のトラブル時も安心です。
電話番号を変えずに移転する方法
オフィス移転において、「電話番号を変えたくない」というニーズは非常に多くあります。長年利用してきた番号は顧客や取引先の認知度が高く、変更すると信用や利便性に影響するためです。
ここでは、電話番号を維持するための具体的な方法と注意点を解説します。
NTT収容局と番号変更の関係
固定電話の番号は、NTTの収容局(電話局)が管理しています。同じ収容局のエリア内であれば、移転しても番号をそのまま使える場合が多いです。しかし、収容局が変わると、市区町村内であっても番号変更が必要になる可能性があります。
移転を決めたら、まずは通信事業者に移転先の住所を伝え、番号が維持できるか確認しましょう。
IP電話・050番号の番号維持条件
IP電話(光電話や050番号など)の場合、番号維持の条件は固定電話とは異なります。
- 050番号は全国どこでも利用可能(プロバイダを変更しない限り)
- 光電話(0AB〜J番号)は同一プロバイダ契約かつ同一エリアであれば維持可能
- プロバイダ変更時は番号が変わる場合あり
移転前に、契約条件や番号維持の可否を必ず確認しておくことが重要です。
クラウドPBX導入による番号継続の仕組み
クラウドPBXは、インターネット経由で電話システムを提供するため、物理的な回線の場所に依存しません。このため、全国どこへ移転しても同じ番号を使い続けられる場合があります。
さらに、クラウドPBXではスマホやPCでも同じ番号で受発信できるため、移転中でも業務を止めずに運用可能です。番号維持だけでなく、将来の拠点追加や在宅勤務にも柔軟に対応できる点が大きなメリットです。
電話移設工事の流れと注意点
オフィス電話の移設工事は、単に機器を新しい場所に持ち込むだけではなく、回線工事・機器設定・動作確認まで一連の工程があります。計画的に進めなければ、移転後に電話がつながらないといった深刻なトラブルが発生しかねません。
ここでは、工事前の準備から工事後の確認まで、流れと注意点を解説します。
工事前の下見・立ち会いで確認すべきこと
工事をスムーズに行うためには、移転先の現地調査(下見)が欠かせません。
- 回線引き込み口の位置
- 電源コンセントの数と位置
- 配線ルート(露出・隠蔽)
- 主装置(PBX)やハブを設置するスペースの有無
当日の立ち会いでは、業者と作業順序や電話機の設置場所、配線の通し方などを現場で確認するので、事前にレイアウト図面を用意しておくと効率的です。
主装置設置場所の条件(電源・環境・メンテ性)
主装置(PBX)の設置場所は、安定稼働と保守作業のしやすさを考慮して決める必要があります。
- 安定した電源供給が確保できること
- 高温多湿や直射日光を避けられる場所
- 防塵・防湿対策ができる場所
- 点検やメンテナンス時に作業しやすいスペース
これらの条件を満たさないと、故障や通信障害の原因になる可能性があるので注意しましょう。
回線工事〜機器設置〜通話テストまでの工程
一般的な移設工事の流れは以下の通りです。
- 回線工事(通信事業者による回線引き込み・切り替え)
- 主装置や電話機の設置
- 内線・外線設定の再構築
- 通話テスト(発着信・内線・転送機能など)
特に通話テストは、社内外との通信が問題なく行えるかを最終確認する重要な工程となるので、念入りにチェックしておきましょう。
工事後の不具合対応と保証確認
工事完了後は、不具合や設定漏れがないかをチェックし、必要に応じて即時対応してもらいましょう。また、工事内容に保証期間が設定されているかも重要です。保証があれば、一定期間内の不具合は無償で対応してもらえる場合があります。
オフィス電話移転にかかる費用相場
オフィス電話移転にかかる費用は、回線工事・機器設置・配線作業など複数の要素で構成されます。料金は契約回線の種類や電話機の台数、移転距離、工事の難易度によって変動します。
ここでは、一般的な費用目安と、コストを抑えるためのポイントを解説します。
NTT工事費用の目安
NTTの固定回線を利用する場合、主な工事費は以下の通りです。
- 基本工事費(1工事あたり)…約4,950円
- 交換機等工事費(1台あたり)…約1,100円
- 屋内配線工事…既存配線の場合2,640円/回線、新規配線の場合5,280円/回線
これらの項目を含めると、最低でも2万円前後から(1回線・主装置1台を想定)となりますが、実際は機器や配線の数・工事内容によって大きく変動します。
専門業者に依頼する場合の総額
通信事業者ではなく、オフィス電話移設工事を専門業者に依頼した場合の費用目安は下記となります。
- 小規模(5台以内)…約7万〜10万円程度
- 中規模(10〜20台)…約15万〜30万円前後
- 大規模(30台以上)…30万円以上となるケースも
費用の内訳として、主装置設置費(約7,000〜15,000円/台)、電話機設置費(約7,000円〜/台)、屋内配線費(約300〜700円/1m)、人件費(約7,000〜1万円/人)、材料費等、工事費の10〜30%が諸費用として加算されます。現場状況・規模・配線の困難さによって変動するため、必ず詳細見積もりを確認しましょう。
費用を抑えるための工夫
- 移転先のレイアウトに合わせて配線距離を短くする
- 中古またはリースの電話機・主装置を活用する
- 複数業者から相見積もりを取る
- IP電話に切り替えて配線工事を減らす
これらを実践することで、費用を削減できる可能性があります。
IP電話の活用で移転をもっとスムーズに
オフィス移転時に「電話をどうするか」は大きな課題です。従来型のPBXでは、主装置や配線の移設工事が必要で費用や時間がかかりました。そこで注目されているのがIP電話の活用です。インターネット回線を利用するため物理的な制約が少なく、移転に伴う工事負担を大幅に減らすことができます。さらに、必要に応じてクラウドPBXを組み合わせれば、拠点追加や在宅勤務にも柔軟に対応できます。
導入による業務効率化の効果
IP電話は、同じ番号を維持しながら新オフィスでもすぐ利用できるのが大きな特徴です。さらにIP電話アプリを導入すれば、スマホから会社番号で発着信が可能になり、移転中や在宅勤務中でも業務を止める必要がありません。
移転時の柔軟性とコスト削減メリット
IP電話は従来型PBXのような配線工事や機器移設が不要なため、移転コストを大幅に削減できます。特にIP電話アプリを利用すれば、固定機を持たずに運用でき、移転に伴う初期費用をさらに圧縮できます。
運用後のトラブル回避ポイント
- インターネット回線の安定性を確保すること
- サービス提供会社のサポート体制を確認すること
- セキュリティ(暗号化通信・認証機能)の有無をチェックすること
これらを満たせば、IP電話アプリを使った運用は、移転後も安心して続けられます。
よくある質問
オフィス移転中でも電話を使えるようにするには?
移転期間中でも電話を使う方法としては、着信転送サービスやクラウドPBXの活用が有効です。転送サービスを利用すれば、旧オフィスの番号への着信を新オフィスや携帯電話に転送可能です。クラウドPBXなら、インターネット接続環境さえあれば移転中でも同じ番号で発着信できます。
移転したら必ず電話番号は変わりますか?
必ずしも番号が変わるわけではありません。同じNTT収容局のエリア内であれば番号を継続できる場合があります。IP電話やクラウドPBXの場合は、契約条件を満たせば全国どこでも同じ番号を利用できる場合もあります。移転前に通信事業者へ必ず確認しましょう。
移転工事にかかる期間はどのくらいですか?
小規模オフィスであれば、工事自体は半日〜1日程度で完了します。ただし、工事枠の予約や回線の手配には1〜2か月前から準備が必要です。特に繁忙期(年度末や年度初め)は工事枠が埋まりやすいため、早めの申込みが重要です。
主装置や電話機はそのまま使えますか?
移転先の回線種別や配線環境が同じであれば、そのまま利用できる可能性があります。ただし、古い主装置はサポート終了や故障リスクが高く、移転を機に買い替えやクラウドPBXへの移行を検討する企業も増えています。
クラウドPBXと従来型PBXの違いは何ですか?
従来型PBXは社内に物理的な主装置を設置して電話を制御します。一方、クラウドPBXはインターネット上のサーバで制御するため、物理機器が不要で、場所を問わず利用可能です。移転時の工事がほぼ不要で、拠点追加や在宅勤務にも柔軟に対応できます。
電話移転費用を安く抑える方法はありますか?
複数業者から相見積もりを取り比較することが基本です。また、中古機器やリースを活用する、配線距離を短くする、クラウドPBXに切り替えるなどで、数万円単位のコスト削減が可能です。


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PROFILE

-
株式会社インターパーク/SUBLINEプロジェクトリーダー・マーケティング担当
中途で株式会社インターパークに入社。
仕事で使う050電話アプリSUBLINE-サブライン-のカスタマーサポート担当としてアサイン。
カスタマーサポートを経て、現在は事業計画の立案からマーケティング担当として事業の推進・実行までを担当。
過去、学生時代には2年間の海外留学を経験。